怨憎会苦

高校の演劇部でよくあること。方向性の違いと、適当な人と本気の人の温度差からくる対立。子どもだから、とは言いたくないのだけれど、目先のことにとらわれすぎて、本質を忘れている。なぜお芝居をするのか?そこに立ち返って考えればわかることだけれど、誰かに自分の『何か』を表現したい、からお芝居をやってるハズなのです。究極的には。その『何か』っていうのは、別に『自分の普段の生活では見せない一面』であったり『かっこいいところ』であったり『自分の考え方や思想』であったり、『自分の身体表現』であったり。でもそれを『観客』に観てもらう前に仲間ウチで対立して公演中止になったら、意味がないし、時間の無駄。目的を達成する(公演を打つ)ための手段(稽古でのいざこざ)については、多少の不満には目をつぶって協力するという『度量』が欲しいわけです。揉めるなと言ってるんじゃなくて、意見をぶつけ合うけれど、それは公演を成功させるためだ、という合意があった上で『揉めろ』と。大人の劇団だって、方向性の違いとか温度差があるのだから、揉めます(笑)。でも、演劇に関わっているということは、大なり小なり『公演を打つ・人前で演じる』ことが目的で集まってるハズ。もし、今所属している団体が、そうじゃなかったら、最終的には本気の人だけで公演を打つしかない。演目変更もアリだと思います。何しろ、公演を打つことが最終目的なわけですから。ウチの演劇部もかつて、大会3週間前でキャストが抜け、演目変更したこと、あります。結果的にはそっちの方が良くて、県大会で3位になったことも(笑)。それ以前には、地区大会1週間前に、どうしても『出演したくない』というキャストがいたので、いろいろ考えた結果、出場辞退したこともあります。まぁ、いろいろあるよね。長くやってると。うん。でも、どうしても公演を打ちたいなら、最後まで諦めずに、今出来ることを必死で考える。で、それが最終的には、お芝居になる(笑)。楽しく、真剣にお芝居しよう。
Share on Google Plus
    Blogger Comment