彫心鏤骨

 現役の公演、2ステージ特に大問題はなく(小問題は本当にたくさんありましたが)終えることが出来ました。ご来場いただいた全てのお客様に厚く御礼申し上げます。次回公演も何卒よろしくお願いいたします。さて今回、コロナ禍での公演というハンデがあった上に、さらにいろいろと残念なことがありました。まず1つ目は、お客様の少なさです。せっかく本格的なホールを使っての公演だったのですが、2ステージ200人のお客様というのはいかにも寂しいです。たとえお一人のお客様であったとしても、全力でお芝居をするのは言わずもがなではありますが、はやり役者はたくさんのお客様に観ていただいてこそ「旨くなる」と思っていますので。集客力に個人差があるのは当たり前ですが、部員一人一人が、もっとたくさんの人に声掛けができるようになれば、と思います。マンボウが出ている中での公演となってしまったので、積極的な勧誘が難しかったとは思いますが、チョット残念でした。2つ目は、現役諸君の体力の無さです。月~金の稽古で、まともに休まずに来ることが出来ない者が大半でした。今の現役諸君は、コロナの中で高校生活をしていますので、ある意味、休むことにあまり抵抗感がないのだと思います。何しろ学校自体が何度も一斉休校になって、そもそも学校に行く必要がなかったことも関係があると思います。しかし、稽古に参加することなくお芝居が上達するなんて、初心者にはまずありませんから、今回のお芝居は「彼らにとっては全力」だったかもしれませんが、結果(本番)だけを見れば散々なものになってしまいました。3つ目は、公演1週間前の豪雨です。一番根詰めて集中的に稽古しなければならない期間に、大雨警報や洪水警報が出て、何日も稽古が満足にできませんでした。ただでさえ今回の公演は出演する者にほとんどが新人で、中堅の役者もそこまでお芝居が上達しているわけではありませんから、中々お客様にご覧いただくクオリティにはならなかったことが残念です。ですが、もし少しでもお芝居が旨くなりたいと思ってくれているのならば、今回の反省を次のお芝居に活かしてもらいたいと思います。そうじゃなかったら、苦労が全て無駄になってしまいます。次回のお芝居に何人残るか分かりませんが、さらに完成度の高い芝居を作って欲しいと思っています。




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