現役の8月公演の稽古が少しづつ進んでいます。本格的な時代劇は、彼らにとってはほぼ初めて。しかも役者としてのベテラン勢が6月公演でほぼ引退したあとの公演。中堅に頑張ってもらわなければいけないところですが、たった3人しかいない。しかも3人ともそこまでグイグイとリーダーシップを発揮できるタイプじゃない(笑)。だから今、座長不在です。連絡事項とかは稽古場で伝達する方式。そろそろ次の座長を決めたいのだけれど、どうやって決めたらいいのやら?という感じです。今回公演の稽古中のリーダーシップ感を観察して、決めたいと思います。さて、本格的な殺陣を伴う今回のお芝居。そのほとんどを新人がやらなければならないというハンデ。もう、これは基礎からみっちり型を覚えてもらうしかいない。ということで、今回、かなりしつこく基本的な動作の訓練をやりました。最低限の所作は出来るようになりました。あとは自分がいかに「出来てないか」が理解できれば、上達すると思います。ソクラテスの『無知の知』ではないけれど、自分が何でも知っている・理解している・出来ている、と思っている人は「出来てる」と思っているので、それ以上の成長がありません。自分が常に「何も知らない、何も出来ていない」と思うことによって「だからこそ知りたいし、知る努力をしよう」とか「今は出来ていないから、出来るようになりたい」と思えるのではないかと思います。常に謙虚な気持ちが必要。そういう意味で役者は多少ストイックな方がイイと思っています。そこで、通し稽古の様子をビデオで撮影して、自分の演技を観る必要がある役者にDVDにして渡しました。ボクの思い、伝わってるかい(笑)?
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