進捗不能

 劇団3月公演の次は、現役の3月公演(本公演)なのですが、どうも、進み具合がよくありません。主演の座長・齋藤のセリフ量は本当に膨大で、よく覚えるなぁとボクも感心しているのですが、相方にあたる甲山が、何だかセリフ覚えがままなっていない様子。今回の甲山の役は飄々とした中に、芯の強さがある海軍軍人の役なんですが、そんな役作りの前に『とっととセリフを覚えろ!』というノルマが課せられています。村田は、チョット自分の役を理解していない感じ。もっと自分がどんな役か深く掘り下げた方がいい。演技以前の問題のような気がします。女性が男性の役をやるのはかなり『技』がいります。どう見せればいいのか、立ち姿、所作を工夫しなければダメです。そこらへんはツチヤに相談して(笑)。あとは、ユキヤマと竹下の滑舌です。ユキヤマは単純に滑舌が悪いです(笑)。でもこれは訓練で何とかなると思います。問題は竹下で、とにかく苦手なセリフになると部分的に早く終わらせてしまいたいという心理が働くのか、とてつもなくセリフが早いです。意識的にゆっくりセリフを言うようにしなければ、これは治らないと思います。あとは水谷の棒読み。これはこれでそういう役にハマれば面白いのですが、今回はそういう役じゃないので、かなり、アレです、ありていに言えば『下手くそ』に見えます(笑)。いや、笑えない。残り少ない稽古期間で、お客様の鑑賞に堪えうるものにしなければいけません。でもこれ、自分で自覚して『もっといい芝居がしたい』と思わなければ根本的な演技力の向上は望めません。演出でどうこうなるというものではないのです。下手くそはやっぱりどう見せても下手くそにしか見えない(笑)。ある程度演出によって、下手くそな演技をごまかすことはできますが、それ以上の物には絶対にならないのです。声の出し方、表情、体の動かし方を工夫するしかない。表情はマスクをつけて稽古しているので分かりにくいですが、それでも目の動きや瞼の開き方、眉毛の動かし方で、ある程度のことが見ている人から読み取れるようにしなければダメです。それが工夫というものです。だから、あれだ、え~と、もっと頑張れ。甘ちゃんたち。



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