三思後行

劇団員だと思われる、かがあかりから、電話がかかる。彼女は本番中のネタシーンで滑り倒してしまうという『スベリ神(しん)』の異名を持ち(笑)、思ったことを大脳を通さず駄々洩れさせてしまう、そんな、魅力溢るる人です。で、ボクは仕事中、携帯をバイブっぽくしているので、大抵着信に気が付かない。あとからかけ直すのだけれど、タイミングが悪いのか、出ない。『まあ、いいや。かがだし』と思い、電話を切る。自宅に帰ったあと、携帯を見てみたら、再び、彼女から着信が。うむ。2度も電話をかけてくるとは、よっぽど何か大変な用事なのだろう。と思い、折り返す。出た。ボク『もしもし何か用かい?』。すると彼女はいきなり、結構な勢いで『武士が通るときにですね・・・』と。いや、ちょっと待て。いきなり『武士が』とか、そんなトリッキーな会話の入りあるぅ?と。でも彼女は続ける。『武士が通るときには、「押し通る」ですよね?「まかり通る」はおかしいですよね?』と。うむ。だ~か~ら、「武士が通る時」ってどういうシチュエーションなんだそれは?いや武士だって普通に歩いてるときは「押し通らない」だろ、多分。いやいやいや、そもそも何でそれを俺に聞くわけ?しかも最終的には「武士が通る時は「まかり通る」じゃなくて「押し通る」だったのを思い出したので、解決しました。自分で」と。うん、もうその武士がどういう人かどんな状態だか知らないけど、自分で納得できたのなら、それでよォしッ!!と思い、静かに電話を切りました。でも、よく考えたら、「まかり通る」って「堂々と通る」って意味あるから、別にいいんじゃね?と思ったけど、またメンドくさいことになりそうなので、ここに記すのみとする(笑)。


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