緊褌一番

4月は現役の新たな仲間を勧誘する季節。これが毎年ドキドキするわけです。14名の新人を獲れ!という大号令をかけたものの、今の現役たちの不甲斐ない勧誘で、果たして新人が入るのか?という不安がここ数年続いています。一時は50名に達していた部員はここ数年減り続けているのです。いや50人も居られても正直困るのですが、現状の20名を維持したいのが正直なところ。20名を切ると大道具を作ったり、仕込の時にちょっと人数不足で困るのです。特に今年は6月でベテランが全員抜けるので、その後を困らなくするためにも、10名以上の新人を確保したいところなのです。『とりあえず、拉致れ』これが20年前から続く我々の伝統です。お芝居なんてそもそも縁もゆかりもない世界なので、『好き』とか『きらい』とか以前の問題な訳です。そんな状態でお芝居の『お』の字も分からないような人間がまともな判断なんて出来るわけないのです。とりあえず無理やり入れて1回舞台を踏ませる。そこまで持っていって初めて入団するかどうか自分で判断させるのです。大抵は演じることが面白くなっていくのですが、そこまでもっていくのが大変なのです。ひたすらコミュニケーションをとって安心させるところから始めるのです。だから現役には稽古場に新人を拉致したらとにかく『何でもいいから話せ』と言います。人間は『居場所』を求める欲求が強い生き物なので、『ここに居ていいんだ』と思えたらシメたものです。明日も勧誘です。ボクはいないけれど、自分たちの力で頑張れ!
『先輩』とは、後輩が作るものだから。
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