造次顛沛

 東京その他の地域に緊急事態宣言が出てから2週間。日々の陽性者数をこれでもかと報道していたマスコミも、チョット飽きてきたようです。宣言下の飲食店は時短要請を受けて自粛していますが、それ以外の場所では密な状態が維持されています。これ、どう考えたらいいのだろう?と。事実上、コロナはあるけど、新しい生活様式(?)に基づいて日常生活しちゃっていいわけ?多分そういうことですよね?ここら辺が悩ましいところで、ボクら演劇に関わっている者たちも、かなりの影響を受けています。3月中旬の公演が果たして『できる』のか、チョット先が見えません。でも、いやだからこそ、今できることをやる。それに尽きるわけです。現在、劇団では稽古前検温、手指アルコール消毒、マスク着用の上で稽古に臨んでいます。稽古としては、『顔』が見えないのが困りものです。どんな顔をしているのか、分かりにくいのです。顔の半分以上を隠しているのだから当たり前なのですが、改めて頬や口の動きが表情の中で大切だということが分かります。逆に、目だけでいろんな感情を表現できるというのは、かなりの武器になります。昔、目の下部分の顔を紙などで隠して目だけで感情表現する練習をしたことがありますが、これ、結構難しいのです。でも目だけである程度の芝居が出来れば、かなり芝居が旨くなること間違いないです。コロナを逆手に取った稽古を模索していかなければなりません。2月末には少しでも事態が好転していればよいと思っています。


Share on Google Plus
    Blogger Comment