実践躬行

 尾道高校演劇部3月公演の稽古は、コロナ禍で粛々と進行中です。感染対策を取りつつの稽古は緊張感がありますが、できることを出来る時にやっていきます。1年生の●村君が、先週丸々1週間体調不良のため(?)稽古を休んでいたので、これはまたコロナか怠惰か退部か(?)といろいろと想像していたのですが、劇団員でもあり演劇部元座長でもある彼の関係者から、ホントに「ただの体調不良」であるということを(ボクは話半分で)聞き、「まあ、本人の行動によって見せてもらわなければ、やる気があるのかどうか分からないなぁ」と。で、今週、彼はしっかりと稽古に来て、真面目に芝居に取り組んでいました。何だ・・・ホントにただの体調不良だったのか。ふむ。そこで、週末から本格的に殺陣の稽古に入りました。今回の演目、いわゆる組手の殺陣と、刀を使う殺陣の2つがありまして、ホントに上演の見込みが出てきたら作っていこうと考えていました。組手は、先週からちょいちょい該当の役者につけていきました。でも、●村君が担当する刀の殺陣はまだ作っていなかったのです。公演中止の可能性がゼロではなかったので。彼の相手役は、殺陣の旨いタサカちゃん。ゆえに短時間で段取りが作れるだろうと思っていました。ところが、これまでにないカッコいい殺陣を作ろうとしているのに、どうもこれまでの殺陣の焼きまわしのようなものになってしまう。唸りながらもとりあえず、作りました。来週からは、今日見た映画「散り椿」の殺陣をちょいちょい入れて今までにない感じに仕上げたいと思います。ところで、タサカちゃんは、稽古後も居残りで自主練しています。「役者たるもの斯くあるべし」と。役者は出番が多いとか少ないとか、そんなこと関係ないんです。与えられた役割を全力でこなし、さらに上を目指すこと、そして観客の脳裏に爪痕を残すことが大事。そのためには、イメトレから体を実際に動かしてみる稽古まで、いろんなタイプの稽古をするのです。まだよくわかっていない者がチラホラ。来年度はみんな先輩になる。ちゃんとなれるのかな?




Share on Google Plus
    Blogger Comment