はじめに言います。
AI?
ばり使っとうよ!よかろうもん!
(備後弁では「ぶちつこうとるよ えかろうが」ですね)
福岡でワークスのフライヤーを作っているスミモトです。
過去から現在のフライヤー振り返りシリーズ第3回、今回が最後になります。
今回は今年3月に上演予定の「スイッチ」です。
上演前のため物語の大事な部分はお話しできませんが、
あえてフライヤーの制作手法に絞ってご紹介します!
ワークスのフライヤーでは毎年新しいチャレンジに取り組んでいます。
以前の記事(①②)でご紹介したとおり、
例えば書き込めるクロスワードパズルにしてみたり、
写真の合成をやってみたり…といった感じです。
今回は画像生成AI(GenAI)という手法にチャレンジしてみています。
紙面に出ている写真はすべてコンピュータが描いたもので、実際の写真ではありません。
また、人物も実際に出演する劇団員ではありません。
あくまで物語をイメージした画像です。
(この絵が物語の中の何を表現しているかは、
ぜひ会場にお越しになって観劇していただければと思います!)
ピッタリ同じ構図で人物や情景が異なる、というこのような絵を作れたのは
画像生成AIならではの特徴です。
この技術、演劇フライヤー制作においては
めちゃくちゃ革命が起こっていると感じているので
今回はすこしその紹介をさせてください。
同じようにフライヤー制作に取り組む方にとって少しでも参考になればと思います!
■画像生成AIとは?
人間からの指示によって画像を作ることのできるAIです。
簡単なものはここで試すことができます。
Microsoft Designer の Image Creator (bing.com)
「向島から眺めた尾道の夕方の風景」と試しに入力してみました。
指示を正確には捉えられていませんが、
千光寺や多島美を表現しようとした感じは出てますよね。
今度はこんなワードを入れてみました。
「尾道にいる三毛猫の写真。背後で電車が走っている。プロのカメラマンによるもの。」
これもやや違和感は残りますが、ぱっと見は雰囲気をとらえられている感じはしますね。
このような感じで、例えば実際に写真やモデルを用意しなくても、
簡単に自分のイメージする画像を作れるようになりました。
しかもこの技術は今この瞬間も大進化の途中。
生成されるもののリアルさやできることの高度さもどんどん変わってきています。
今回「スイッチ」のフライヤー制作時点で、
自分の制作環境で満足にできたことは以下の4つでした。
①人物の年代、性別、おおよその見た目、服装などを指定する。
②ポージングを指定する。
③背景がどのような場所か、昼なのか、夜なのかを指定する。
④関連するオブジェクト(今回で言うと鳩やフクロウ」)を指定する。
①については総裁のイメージなども細かく反映することができました。
(「白い雲のように」グッと来ましたねw)
ただ、今回のフライヤーを制作した2024年1月時点では
まだまだ自分が十分に使いこなせておらず、
正直に言うと「不気味の谷」を超えることができなかったと思っています。
一方で、それはちょっとした違和感としてフライヤーを目に留めてもらえる
きっかけになったら良いなとも思いましたし、
来年フライヤーを作ることには完全に自然な感じで作れるとして、
実写とも組み合わせて本当に使えるツールとしてしっかり使っていければ、
と考えています。
きっとAIに囚われない新しいアイデアが必要ですね!
次回作の新しい台本を受け取るのを楽しみにしています。
【追記】
最後になんですが、
ちょっと好きな画像生成系AIの使い方例を2つほど紹介したいと思います。
①會田与作
AIでおじいちゃんおばあちゃんを描くというのが驚きの発想。
(できなくはないのですが、言ってしまえば本来そこに需要はないので、、)
作成の技術もかなり高度なことをされているのではないかと想像します。
AIが生成した“架空のおじいちゃん”が話題 存在しない日常の記録に「写真コンテスト出しても騙されるレベル」「最高なAIの使い方」(1/2 ページ) - ねとらぼ (itmedia.co.jp)
②宗谷の蒼氷
おじさんライダーがfaceappを使って美女に変身するというアカウント。
本当はもっともっと載せたいものもあるのですが、本筋とはズレるのでこのあたりで。
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